8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:44:16.20 ID:uyzFntxd0
それはそれとして。
「失礼な、俺はこう見えて文化的な側面もあるんだぞ」
「絶対、うそ」
「いやいや、食は全ての文化に通ずるんだぞ?」
「ほら、また食べ物の話」
「これは言葉の綾だ」
なんて、しょうもない会話が続いた。あら珍しや……なんて思っていると、フッと息を吐き出した豊橋が呟いた。
「……今でも信じてるって言ったら、どうする?」
「は? サンタクロースを?」
「…………」豊橋の顔に愁眉。そして緩く首を振った。「なんでもない」
そんな反応を見て、ちょっとムッとした。それはアレかな、こんなブタに話しても理解を得られるわけがねぇやな的なアレかな?
「サンタクロースはな、信じてるやつの中にいるんだよ」
だから俺は勢いに任せて口を開いていた。
「……え?」
豊橋は胡乱なやつを見つけたっていう風な目を向けてきたけれど、気にしない。
「信じてるやつの中には実在するんだよ。俺だってサンタはいると思う。つかいて欲しい。その理由がお前にはわかるまい。なぁ?」
挑発的に言うと、流石の豊橋もちょっと腹が立ったのか、三白眼になる。あんまり怖くなかった。
60Res/53.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20