37:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 06:12:35.59 ID:uyzFntxd0
「今年はここら辺でも買えるもんにするしかないんじゃないか?」
「でも」
豊橋は俯いたまま、やけに悲愴に満ち満ちた声を落とす。それが通りのアスファルトに反射して、ブラック・チェリー号を伝って俺に届く。
「……でも、約束しちゃった。お姉ちゃんが……好きなものを食べさせてあげるって……強がっちゃった」
「…………」
「……やっぱり、私にはなれないんだ。みんなに、好かれるような、」
サンタクロースには。
吹き抜けた風に攫われそうになった言葉。それにいつぞやかに話した話題を思い出す。
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