3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:39:40.34 ID:uyzFntxd0
豊橋は、クラスでは“触れてはいけない人”のような立ち位置を確立していた。
触れてはいけない、と言っても、彼女は嫌われているわけではない。むしろその逆だろう。
私のような人間がそう軽々とこの人に話しかけていいのだろうか……とは、前回の席替えで豊橋の隣の席になった女子生徒の言葉である。それに「わかる」と神妙に頷く女の子がたくさんいた。
豊橋と話す時だけ異様に緊張するんだけど……とは俺の男友達の言葉である。それに「それな」と強く頷く野郎どもがたくさんいた。
だから俺も豊橋の空気にあてられて畏れ多くて萎縮する……なんてことはなかった。
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