【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 10巡目
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242: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/12/23(水) 21:47:22.98 ID:KeUw2kbV0
ワイズ「ねえちょっとユウナぁ! ちょっと……ちょっと待ってよぉ!」
ユウナ「…………」
ドロシー「あの、ユウナ? ワイズさんがもう少しゆっくり――あ、はい、何でもないですわ」
ひぃひぃと泣き言を言っている僕を無視して、ユウナはドロシーさんをおんぶして全力で走っていた。
最初はドロシーさんをぐいぐい引っ張っていたけど……ドロシーさんがそろそろ本当に限界そうだったのでユウナがおんぶを提案したのだった。ドロシーさん、滅茶苦茶嫌そうだったけど……もう大人しくなっている。
ユウナ「えっと、それじゃあまずは寮にドロシーさんを送ってから校門で――」
ベルフェ「んなもん出来るわけねぇだろうが」
ドロシー「うひゃあぁ!?」
ワイズ「べ、ベルフェ!?」
何の前触れもなく、空間を裂くように中からベルフェはいきなり現れた。
ベルフェ「おっすお前ら帰ってきたぜー? んで、えーっとその良く分からん奴を寮に戻すって?」
ユウナ「……当然でしょ? だってドロシーは何の関係もない――」
ベルフェ「私はそうは思わんがなぁ? だってこいつはもうあの先生に覚えられちまったんだからな」
ユウナにおぶられているドロシーを指さしながら、ベルフェは言う。
ベルフェ「あいつぜーったいに私たちを一纏めにして覚えたぜー? 神の身体を盗み出したグループってことでよ」
ドロシー「え、え、え……え?」
ユウナ「……それは」
ベルフェの言い分にユウナは口を閉じてしまう。
ワイズ「ちょ、ちょっと待って! それって、えっと、つまり……旅に?」
ベルフェ「お、良く分かってんじゃねぇかしょうねーん! 大丈夫大丈夫、ギャーギャー五月蠅かったらその辺の街でポイ捨てしていけばいいんだからよ」
ドロシー「」
ドロシーさんは絶句している。
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