7: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/12/18(金) 21:26:49.86 ID:dICjsRIu0
そんな話をしているうちに、黄色かった空の際は赤みを増してオレンジが刺してくる。本当にこの後、いつもの青空になるのかな。もしかして、志保ちゃんとこの世界に閉じ込められちゃうのかも。
「あ、コンビニ寄って良い?」
「良いけど。可奈、朝ごはんは?」
「食べたけど〜♪ 早かったからきっと終わる頃にはお腹ぺこぺこ〜♪」
「お昼ご飯前には終わるんだから我慢しなさい」
「あ〜れ〜、身体が吸い込まれていく〜!」
「はぁ……」
コンビニのガラス扉を開くと、人工的な暖かさが広がっていた。コンビニって冬は暖かくて夏は涼しくて、どの季節でも変わらずにいてくれてどこか安心出来る。
それだけでなく、季節によって色んな魅力も持ち合わせていて。
「あっ、おでん!」
「食べる頃には冷めてるでしょ」
「着いたらすぐ食べれば良いんだもん〜♪」
「さっきと言ってること違うじゃない……」
結局志保ちゃんは何も買わずに、ただ私の後ろについて来てくれた。私が好きなはんぺんと、志保ちゃんが好きそうな大根を買って、汁を多めにしてもらう。
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