白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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78:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:01:10.38 ID:tRJaplXx0
 そういえば、と思い当たった事を言う。
「今日は盗賊≠ェ集まる日だったかと」
「だー!」驚いたように、「そーだったー! 仮にも売れっ子アイドルが十も二十も集まるチャンスなんてそーそーないじゃん! 流石に今日は志希ちゃん来なきゃやばいよー…… って」杏は頭を抱えていたのを辞め、「何で杏がこんなコト考えなきゃなんないのさ…… 舞台に出る訳でもないのに。ねえ?」
「はあ」
「もー、プロデューサーが捕まえてよーやくめでしょー!」
 腕を振る彼女の声がこだまして、「あらあら」とちひろの笑いを誘った。

 そのあたり、千夜にもまったく謎だった。杏がどうして志希の面倒を見るなど、ひいては舞台の心配などするものなのか。働きたくない≠ニいう常から彼女の主張するポリシーを思えば、まるで埒外、相反する行動ではなかったか。アンビバレンスというやつだろうか。
 ともあれ、杏が何を考えているのだろうと、疑義を申し立てることこそ、千夜にとっては埒外だった。
「いないものに語りかけるのはやめておくことですね」

「はーあ。いいや、杏しーらない。てか、千夜は? 稽古行かないの?」
「これからです。まあ、今日は手短に終わらせて、早めに帰らせて頂きますよ」
 
 
  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 
 


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