52:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:39:12.86 ID:6NLLeJ5C0
二人=Aだ。あれだけ人を挑発しておきながら、去るには《千夜ちゃんが私の僕だから♪》と一言なのだから、ちとせはすごい、千夜には出来ない。彼女が気侭に並べだした手合いの盤面は、今や文香と千夜を彼我に対置しているのだった。その為か、文香が千夜を見る態度がどうも落ち着かないのが居たたまれなかった。
――分かりました、負けてあげますから――とは、言えないけれど。
「そういえば」
気まずさを打ち破るべく口を開いた。普段なら黙ったままで済ますところだったろうが、そもそも気まずいなどと思う時点で、自分がこの先輩アイドルにただならぬ負い目を感じているのだと分かった。いや、感じているのは引け目の方だったか。
234Res/183.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20