白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:14:08.68 ID:6NLLeJ5C0
 そんな記憶を、バラバラになった陶器の破片を眺めながら喚び起こしていた。たまには事務所でトルコ風コーヒーを、気分も良いし、折角だから彼にもと、その机からマグカップを奪って来たのが失敗の始まりだった。一条を通じて述べるには千夜の記憶が飛んでしまったが、とにかく給湯室の床、かつては《ME BOSS,YOU NOT》と声高だったそれは、今や手榴弾にでもやられたように無残な最期を晒して散らばっている。

 断末魔の叫びを聞きつけたか、タッタと足音を鳴らし、彼が顔を覗かせた。

「割れたか?」
「増やしたのです」


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