153:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:55:12.22 ID:tRJaplXx0
「千夜さん、流石です!」
「いいえ」
「これで真実は、都と千夜さんのものだっ!」
都は言い放ち、聴衆の喝采に応えるかのように、気取って一礼して見せた。
「あれ、でも」首を傾げてばかりの子だ。「これがダイイングメッセージなら、千夜さんがロッカールームに居るという事になりますが…… 千夜さんはもうここに居ますね?」
「そうですね」
「あっ!」
「はい」
「待ちきれなくて出てきちゃったんですか⁉︎」
「そんなところかも」
「そ、それは」何故か狼狽た様子を見せて、「お持たせしました……」
「いいえ」
適当にあしらって、暗号の意味を考える。志希が千夜の居場所をロッカーだと思ったわけではないだろう。
「でも、英語が読めるなんてすごいです!」
「すごくなどありませんし、ちょっとだけです。貴女もすぐ出来ますよ」
「はい! 私もちょっとは読めますよ! 私もすごいです!」
――やれやれ。
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