白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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154:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:56:17.64 ID:tRJaplXx0
 このまま突っ立っていては、すごいすごい″U撃を延々と捌き続ける羽目になるようだ。
「何かがロッカーに隠されているのかもしれませんし、行ってみましょう」
「おおっ、私も今言おうと思っていました! 気が合いますね! 行ってみましょう!」

 ぐいっと、手を引かれ――

 不意打ちに身体の均衡を損なった。引っ張り返すか身を任せるか、刹那逡巡し、結局都の肩に手を掛けて止まった。
「あっ……」
「あ?」
 不思議そうに見返され、何かを言わなければならなくなった。何でもいいのだけれど――出来れば、《すみません、バランスを崩してしまって》以外の、何かを――



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