119:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:29:18.44 ID:tRJaplXx0
文香を連れてお台場の商業施設をうろついてはみたものの、結局元のカップに近いデザインのものは見当たらなかったので、やはり千夜なりに選ぶことにしたのだった。そうと決めた以上、外見に拘ることはない。真空断熱、蓋付き。機能性は文句なし、コーヒーをゆっくり楽しむにはまたとない逸品に違いなかった。千夜自身やちとせ用にも購入しようかと検討したぐらいだ、彼とお揃いになることを鑑みて忌避したが。
「おお、真っ黒だ」
彼はカップを持ち上げ、様々な角度から眺め回した。
「千夜みたいだな」
「は?」
どうにか脅しかけてやろうとして、床にボールペンを発見したあたりで――またボールペンか、最近多いな――考え直した。
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