120:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:29:47.23 ID:tRJaplXx0
「気持ちの悪いことを言うな」
「気に入ったよ。美味しくコーヒーが飲めそうだ」
「……まあ、不味くはならないものを選びましたが」
「大事に使うよ。千夜、良いマグカップをありがとうな」
笑って、音も立てず黒いカップを置く。こういう態度に、千夜はもう慣れっこのつもりだったが、時々胸がくすぐったくなる。認めまいとするのもかえって滑稽なようだ、ちとせでも彼でも、誰を相手にしたって感謝を受けるのは嬉しくて当然らしいことなのだから。
彼はそれから、もう一つの箱に手を出した。
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