101:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:16:18.72 ID:tRJaplXx0
鋭く指摘してやると、彼女はこちらに向き直った。悪戯っぽい笑顔は、本人の伸びやかな四肢からすれば違和感を覚える程に子供っぽかった。
「今日ねー、朝起きたの。十二時。そしたらワオ、お稽古だってゆーじゃん?」
「はい」
「だからお花嗅いでた。……お鼻で」
――論理学の教授に中指でも突き立てようかという回答だ。
「それは、耳では嗅げないでしょう」
「まあね。あんまりはね?」
「はい」
「全くではないけれど♪」
「いや、全くです」
「うんうん、千夜ちゃんもそう思うよね」
「ん? いや、その全くです≠ナはなく」
「口の方はきけるのにねー」
「はあ。言葉、ですね」
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