【CLANNAD】椋「もうすぐチャイム鳴りますよ。教室に戻らないと」
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143: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:01:44.08 ID:Nu6S4o660
朋也「………」

杏「……もう少しだけ、待って」

掴んでいた裾を離し、俯いたまま、小さな声で、杏はそう言った。
以下略 AAS



144: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:02:58.23 ID:Nu6S4o660
〜〜〜

それからは、どこを歩いたのかよく覚えていない。

周囲の喧騒にまぎれて、心を落ち着かせるのに精いっぱいだった。
以下略 AAS



145: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:04:05.48 ID:Nu6S4o660
そうして、時間だけが過ぎて行って。

気が付けば、創立者祭ももうすぐ終わろうかという時間になっていた。

自身の気持ちに整理がつかないまま、カバンを取りに教室へ戻る。
以下略 AAS



146: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:05:43.19 ID:Nu6S4o660
椋「……初めての創立者祭は、どうでしたか、朋也くん?」

朋也「……ああ。正直、楽しめたとは言えないな」

今日一日、ずっと考え事をしていたようなもんだ。
以下略 AAS



147: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:06:41.87 ID:Nu6S4o660
朋也(思い返してみたら、あの日から、椋にはカッコ悪いとこばっかり見られてる気がするな……)

授業をサボって空き教室で寝ているところ。

冗談を言って、泣かせそうになったところ。
以下略 AAS



148: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:08:21.13 ID:Nu6S4o660
朋也「……で、なんだ。俺に用事か?」

椋「はい。大事な用事です」

朋也「………なんだよ」
以下略 AAS



149: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:09:06.99 ID:Nu6S4o660
椋「……ずっと、苦しくって……言わずには、いられなくって」

ゆっくりと、赤く染まった顔を俺に向けて、椋の言葉は続いた。

椋「だから、今日……頑張るって、決めたから」
以下略 AAS



150: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:10:15.27 ID:Nu6S4o660
朋也「…………」

椋からの告白を受けて、俺ももう一度、自分の心に問いかける。

なんにしても、答えを出さなければいけないところにまで来てしまっていた。
以下略 AAS



151: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:11:49.99 ID:Nu6S4o660
朋也「ありがとう。その、椋の気持ちは、嬉しいよ」

椋「は、はい……っ」

朋也「この前も、今日も、椋は俺を創立者祭に誘ってくれたよな。それだって、本当に嬉しかった」
以下略 AAS



152: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2020/12/28(月) 23:12:41.83 ID:Nu6S4o660
朋也「それにさ。俺、お前に好いてもらえるようなことなんて、なにひとつしてない」

椋「それは……っ」

朋也「思い返してみたらさ、俺、お前に格好悪いとこばっか見せてる」
以下略 AAS



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