75: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/11/30(月) 23:06:14.77 ID:q9fUR5lJ0
歩夢「かすみちゃん、一人に背負わせちゃったね…。ごめんね。彼方先輩も…」
彼方「いや…良いんだよ。何もできなかったんだよ、私たち」
ランジュ「……」ウツムキ
歩夢「ランジュさんは……私たちに話したい事があるって、言ってたよね?」
ランジュ「うん……」
ランジュ「私が、間違ってた」
エマ「どうして、いまさら」
璃奈「エマさん、やめて」
璃奈「…理由を、聞きたい」
彼方「彼女が魔法を使ったのかも知れないよ?」
ランジュ「彼女に何度も問いかけたの。同好会の皆が部に来ないのはなぜかって。それを教えてはくれなかった。だけど……」
ランジュ「日々を過ごすうちに、彼女は受け入れてくれる。私の弱いところをさらけ出しても、弱音を吐いても諭して、励ましてくれて……確かにお金もなければ一流のダンスの力も、作曲もない。だけど」
ランジュ「ミアと仲良くなってたのを見て、なんでかなって思って更に踏み込んで……あの子には不思議な力がある。人を励まして、後押して、応援していく―――――そんな力が。それに合わせて、進んでいくうちに」
ランジュ「私は、ただ私が良かれと思ってた事、それはそれが出来れば私じゃなくていいって事しかしていなかった。それがみんなとの違い――――――――ううん、他のスクールアイドル達が持っていて、私は持っていなかったもの」
ランジュ「だから私は間違っていた。やり直したいの……スクールアイドルに憧れて舞台に立ったのは」
ランジュ「それが、本当の理由だった。私は―――――――私として輝きたかった。だから」
ランジュ「こんなに自分勝手に滅茶苦茶にしてしまって―――――ごめんなさい」
エマ「……でも、ランジュがそんな思いを抱いたのは。あの子が近づいたから? あの子が、ランジュの為にしてきたこと。それが……栞子ちゃんを怯えさせるような事だと知った今でも?」
ランジュ「うん……間違った事をしているなら、止めなきゃ。それは…彼女が教えてくれた事」
かすみ「それがペテンだったってわかっても?」
ランジュ「あの子がランジュにそう思ってても……ランジュが、あの子に抱いた気持ちは本物」
ランジュ「ペテンなら、本当にする。しなきゃ」
璃奈「納得できるような出来ないような……璃奈ちゃんボード『考える人』」
かすみ「……ペテン、か……」
かすみ(思い出す、遥ちゃんが紹介してくれたかのんちゃん)
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