44:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 01:32:14.63 ID:F8D/mY4l0
それをニコニコ見ていたバタ子。
「でも、好きなんだ?」
「……きらいよ。あんなやつ」
私の言葉を無視して、バタ子は詰める。
「好きなら、いえばいいじゃない。好きだって」
「……言えないわよ。
私はアイドルで、彼はプロデューサー。
困らせたくないもん。
そんなこと、言えるわけ、ないじゃない…」
言う勇気だって、権利だって今の私には。
と、出かかった言葉を飲み込む。
「……はぁー、私よりよっぽど青春だ」
呆れたように机に突っ伏した私を見下ろして言う。
いつぞやと、逆。
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