33:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 01:23:57.12 ID:F8D/mY4l0
さっきまで、彼が持っていたもの。
口に含んでいたもの。
まじまじと見つめる。
チリチリと灰が長くなっていって。
ある程度の長さになると、ポテ、と落ちる。
ああ、このまま短くなっていくんだ。
無くなっていくんだ。
そんなことをぼんやりと考えながら、
私は、恐る恐る、それをつまみ上げる。
今まで、彼越しに嗅いでいた匂いの元が、
今、目の前にある。
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