26:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 01:14:03.43 ID:F8D/mY4l0
「……ねぇ、プロデューサーくぅん?」
「は、はい」
「誰の、センター公演だって?
もう一度、君の口から教えくれるかな?ねぇねぇ〜!」
目が泳いでいる彼のスーツの裾をクイクイ、と引っ張る。
「ま、まだ企画段階だから!ちゃんと企画が通ったら伝えようと思ってたんだよ!」
思わぬ失言に冷汗をかきながらそう弁明する彼。
「ふーーん。そっか、そうなんだ♪
私の、センター公演、考えくれてたんだぁ」
段々と実感が湧いてきて、
気分は高まって、ニヤニヤが抑えきれなくなってしまう!
「聞いちゃったからには絶対、企画通してね!
期待してるわよ、敏腕プロデューサーくん♪」
そう言って、わたしは彼の脇腹をつんつん突っついてやる。
彼は、観念したように、分かったよ!と苦笑いを返してくれる。
クルマは、遅々として進む様子はなさそうだ。
88Res/56.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20