勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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871:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 08:19:48.74 ID:KbfSVIxh0
『先日_洋上』


ザブ〜ン ギシギシ


海賊の頭「だぁぁぁ!!補給はまだ来んのか!!」

手下「へ…へい!!そろそろ地床炉村の略奪が終わって戻って来る筈なんすが…」

海賊の頭「あの手漕ぎのガレー船の野郎共…略奪品を手前ぇで持ち逃げしたんじゃあるまいな…ぐぬぬ」

手下「この帆船じゃ海流に逆らえないもんで待機するしか…」

海賊の頭「豪族共は陸でヌクヌクして居やがるだろうに何故俺らだけ酒にも女にもありつけ無ぇんだ!!」ドガッ

手下「それは頭が豪族に上納しないからで…」

海賊の頭「おいお前!!サメの餌になりたい様だな」スラーン

手下「いやいやいや!そろはご勘弁を…おいらが居なくなったら航海に支障が出ますぜ?」

見張り「お〜〜い!!大型の船が見えるぞぉぉぉ!!」

海賊の頭「何ぃ!!船旗は確認出来るか?」

見張り「海賊旗は立って無ぇ!!船影からすると噂の幽霊船に似てまさぁ!!」

手下「ど…どうしますかね?」

海賊の頭「俺が見る!!」ドタドタ

手下「なんで又この海域に来るんすかね?噂じゃ海賊王の娘はキ・カイに潜伏してるとか」

海賊の頭「知るかボケ!!豪族共の話を真に受けてんじゃ無ぇ!!」

見張り「浅瀬に向かってまさぁ!!甲板で作業しているのは…うお!!スケルトン!?」

手下「うひゃぁ…噂通り…」

海賊の頭「望遠鏡をヨコセ!!」グイ

見張り「大砲を積んで居ない様ですわ」

海賊の頭「間違い無ぇ…あの船にゃ見覚えがある…ちぃぃ気球を積んでいやがる」

手下「噂に聞く彗星の奴っすか?」

海賊の頭「分からん…下手に手出し出来んな…お宝を目の前に動けんとは…ぐぬぬ」

見張り「この霧のお陰でこっちに気付いた様子は無ぇっす」

海賊の頭「さぁ〜てどうしたもんか…おい手下!!例のアレ乗せて数人で小舟出せ」

手下「後を付けるんで?」

海賊の頭「手は出すな…チャンスを伺う」

手下「うひょぉ〜やる気っすね?」

海賊の頭「あの船にゃ10年前の貴族のお宝がどっさり乗って居る筈なんだ…みすみす見逃すつもりは無ぇ」

見張り「海賊王の娘の懸賞金も破格でしたね?」

海賊の頭「だはは生け捕り出来りゃ豪族共を黙らす事ぐらい出来る」

手下「おいら達だけでやるんすか?」

海賊の頭「いや…手漕ぎ船の野郎共を捨て駒にするつもりだ…奴らの帰りを待って動く…それまでは偵察だ」

手下「分かりやした…例のアレを持って小舟で待機しとくっす」

海賊の頭「合図は大砲だ…着弾を見て動け」



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