139:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/02(金) 08:32:31.12 ID:agkIMDdy0
『甲板』
ザブーン ユラー ギシギシ
火炎魔法! ボボボ
そうじゃやれば出来るでは無いか
では次はこの魔術書を読むのじゃ
ええ?僕字が読めないよ
なんと!?字の勉強から始めんとイカンのか
こりゃ時間が掛かるのぅ…
商人「…」ボー
女戦士「ホムンクルスが落ち込んで居るぞ?」
商人「分かっているよ」
女戦士「そうか…」
商人「この船は黒の同胞団の隠れ家に向かってるんだよね?」
女戦士「うむ…しかしどうしたものか」
商人「黒幕が精霊から命を受けたダークエルフだなんて想定出来なかった」
女戦士「私達は精霊の意に背いて居るという事になるな」
商人「そうだよ…ホムンクルスは遠回しに魔王はあなた達ですって言ったのさ」
女戦士「解釈を変えた方が良い…魔王の影響を取り払いに行くという風にな」
商人「気休めかい?」
女戦士「だが魔王化ウイルスに感染した人間を魔石に変えると言うのは合理的ではあるな」
商人「君はハーフオークだからそういう発想になる…僕は純粋に只の人間だよ」
女戦士「お前はどうしたいのだ?」
商人「分からなくなった…今思えば時の王が選択してきた行動が理解できる」
女戦士「何を?」
商人「精霊が成そうとした人類の置き換えを邪魔する事無く只…見守っていた」
女戦士「そうやって黒の同胞団と同調したか」
商人「それが間違っていると言い切れなくなったよ」
女戦士「心が揺れている様では今回の作戦にお前は参加させられない」
商人「…」
女戦士「私の言い分からすると我が同胞を無下にする黒の同胞団は理由がどうあれ許せない」
商人「それがドワーフの血が決めた選択か」
女戦士「まぁ基よりお前とホムンクルスは戦力として勘定していない…後方で行く末を見ていろ」
商人「そうだね…僕はもっとホムンクルスを理解してあげないといけない様だ」
女戦士「お前が管理者なのだろう?しっかり面倒を見ろ」
商人「管理者なのは建前なだけさ…全部彼女に誘導されて物事が動いてる」
女戦士「お前がホムンクルスを信じないでどうする?」
商人「ハハ…僕ももっと賢くなりたいよ」
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