55:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:45:36.28 ID:FQVp12gN0
「素敵だったわね、千夏さん」
「ええ、ほんとうに」
観客席。今日のステージを一緒に見に来ていた千夏と千秋。拍手が鳴り止むまでそっとしていた千夏が、ようやく腰をあげた。
「さ、行きましょうか」
「声、掛けていかないの?」
舞台裏で労ってあげるのも先輩の役目かもしれないわよ、と千秋。今しかない熱気も熱量も存在することは、彼女たち自身がよくわかっている。
少しだけ立ち止まってみたものの、千夏はすぐに笑みをこぼした。
「大丈夫よ。今日は特に、ね」
そこは彼に任せるわ、と小さく小さくつぶやきつつ。
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