海未 「油絵を描いてみましょう」
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40: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:11:45.29 ID:f3OMVmU00
―Side:ことり

―With:穂乃果

ことり 「……海未ちゃんが、変わっちゃったことは知ってるよね?」
以下略 AAS



41: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:12:57.31 ID:f3OMVmU00
あれ。

うっ。

眩しい……えっと、ここは、うーん、どれくらい寝ちゃったのかなぁ、そろそろ起きないと学校に遅れちゃう。
以下略 AAS



42: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:14:04.84 ID:f3OMVmU00
海未 「ことり! 聞いてください! 今日穂乃果が私のところに来てほむまんをくれたんですよ。そのあと知らない人に取られてしまいましたが、それでも嬉しかったのです!」

ことり 「……う……う、海未……ちゃ……」

必死に返事をしようとして、でも、返せなくて。だけどそんなことは関係なかったみたいで。
以下略 AAS



43: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:15:02.03 ID:f3OMVmU00
キィィィーーーン

アブナイッ!!

……エッ?
以下略 AAS



44: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:15:51.99 ID:f3OMVmU00
それから。

しばらくしてμ'sのみんながそれぞれ見舞いに来てくれた。でも、声も出せず、目を開くことさえできなかったから……結局誰にも気付かれることはなかった。

海未 「ことり!」 ニコッ
以下略 AAS



45: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:17:03.85 ID:f3OMVmU00
穂乃果 「……」

ことり 「ねぇ、穂乃果ちゃん。海未ちゃんは幻覚が見えてるんだよね? それと、あれからもう二年も経っていること、私たちがとっくに高校生じゃないこと、それにも気付いてないんだよね?」

穂乃果 「……うん」
以下略 AAS



46: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:18:11.89 ID:f3OMVmU00
―Side:海未

―With:絵里

ガチャ
以下略 AAS



47: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:19:32.34 ID:f3OMVmU00
海未 「ことりは私を助けるため犠牲になりました。きっとその罪悪感からでしょう。お見舞いに来てくれたμ'sのみんなにさえ、離れていく幻覚を見てしまい、冷たい態度を取ってしまいました……私は最低です」 ギッ

絵里 「そんな……! ことりはあなたを助けたことを後悔していないはずだし、あの事故は海未が悪いわけじゃないわ!! μ'sのみんな、誰も海未を恨んでなんかいない。だから自分を責めるのは間違ってるわ!!」

海未 「……絵里、あなたは優しいんですね」 ニコッ
以下略 AAS



48: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:20:33.52 ID:f3OMVmU00
海未 「教えてください、絵里。ことりはまだ目を覚ましていないんですよね? いつ目を覚ますかは分かるのですか?」

絵里 「……残念ながらことりはまだ目を覚ましてないし、医者にさえいつ目を覚ますかは分かってないの。あとは本人の気力次第としか言えない状態が続いてるわ」

海未 「そうですか……。今、私はことりに会う資格なんかあるのでしょうか。いつも、いつも、少し歩けばことりのいる場所に辿り着いて、そしてそこで二人、楽しく喋ってました……ですがそれは全て幻覚でした。挙句に私は本物のことりとは向き合おうとしなかった。そんな私に、ことりのそばにいる資格があるのでしょうか……?」
以下略 AAS



49: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:21:30.36 ID:f3OMVmU00
絵里 「ごめんなさい、痛かったでしょう……! でも、ビンタしてでも伝えたいことがあるの。かつてのあなたみたいにね」

海未 「え、絵里?」

絵里 「そうやって自分を責め続けるのも、逃げ続けてるのと一緒なのよ、海未! 本当にことりに申し訳ないと思ってるなら、μ'sのみんなに申し訳ないと思ってるなら、早く元気になって病院を退院して、立派になった姿をことりに見せてやりなさい!!」
以下略 AAS



50: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:22:39.15 ID:f3OMVmU00
希 「海未ちゃん。強く生きるためには支えが必要だけど、時に支えがなくても強く生きなくちゃいけないこともあるんよ。少しの間だけど、それを忘れないで。強く耐えるんや」

希が言ってたことと一緒です……。
ようやく分かりました、あの言葉の意味が。

以下略 AAS



51: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:23:40.24 ID:f3OMVmU00
海未 「ことり……穂乃果……」 ポロポロ

絵里 「海未はずっと無理をしてたの。現実から目を背けるのも大変よね? ことりがこんな大変なことになってるのに、笑顔で話し続けるのはつらかったでしょ? μ'sでは一番しっかり者だったあなた、たまには思いっきり泣きなさい。先輩の肩を貸してあげるから」 ニコッ

海未 「うぅ……絵里……!」 ポロポロ
以下略 AAS



52: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:24:49.91 ID:f3OMVmU00
―Side:穂乃果

―With:ことり

穂乃果 「海未ちゃんはことりちゃんが事故に遭ったことを受け入れられなかった。そして幻覚を見るようになって、精神病院に入院するまで重症化して……」
以下略 AAS



53: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:25:52.21 ID:f3OMVmU00
ことり 「!」 ピクッ

穂乃果 「ことりちゃんが海未ちゃんの人生を変えてしまった。そしてμ'sのみんなにもつらい思いをさせてしまった。だから、そんな現実から逃げたくて、耐えきれなくて、眠ったままを演じようとしたの? それがしょうがないことなの?」

ことり 「……うん、そうだよ」
以下略 AAS



54: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:26:46.86 ID:f3OMVmU00
穂乃果 「そんなの間違ってるっ!! ことりちゃんは私たち二人の命を救ってくれた!! なのに、ことりちゃんを恨んだりなんかしない!!」

ことり 「で、でもっ!!」

穂乃果 「ことりちゃんが間違ってることはただ一つ! ことりちゃんが謝るべきなのはただ一つだけだよ!」
以下略 AAS



55: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:28:22.95 ID:f3OMVmU00
―Side:海未

―With:絵里

絵里 「泣き止んだ?」
以下略 AAS



56: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:29:31.16 ID:f3OMVmU00
絵里 「海未は入院してから一度も病院から出てないし、入院した際にそんな絵なんて大きなものを持ち込んだなら、さすがに周りも気付くわよ。だけど少なくとも私はさっき海未が絵を持ってることを知ったわけで……」

海未 「ですが……なら誰が私にこの絵を渡したんですか!? ことりの幻覚が渡したとでも言うんですか!?」

絵里 「そういえば……さっき、少し歩いたところで、いつもことりと二人で喋ってたと言ってたわよね? それはどういうことなの?」
以下略 AAS



57: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:30:43.46 ID:f3OMVmU00
??? 「油絵を始めたんだ」

海未 「おおっ! とても素敵な絵です! さすが×××です!」

??? 「どうかな? これ、背景を海にしてみたんだけど……」
以下略 AAS



58: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:31:55.17 ID:f3OMVmU00
海未 「ことり……!」

絵里 「えっ?」

海未 「ことりから貰ったんですよ!!」
以下略 AAS



59: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:33:09.44 ID:f3OMVmU00
―Side:穂乃果

―With:???

穂乃果 「なんか……すごく懐かしくて、嬉しいなぁ……」
以下略 AAS



60: ◆OhwMOMnhjF9/[sage saga]
2020/10/30(金) 03:42:32.29 ID:f3OMVmU00
少しシリアスで長くなりましたが、書き切りました。
μ'sのみんなは優しさで溢れてるなぁ……という話でしたね!
また機会がありましたら、近いうちにここで書かせてもらいます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!

以下略 AAS



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