【シャニマス】雛菜「女神の果実は罪の味」
1- 20
10:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:02:10.49 ID:bAY8bfVX0
***

いつも寝てばかりいるけれど、世界史の授業は割と好きで、もっと正確に言うと先生の面白くない授業をBGMに読む資料集が好きだった。
多分テスト前の追い込みの時に日本語の曲を聞くと気が散るから、洋楽を聞くみたいな、そんな感じ。確か小糸ちゃんが言っていた気がする。
今日も適当に資料集のページを開いて、読む。開いたページには、昔に書かれた有名な本の神様についての説明が載っていた。多分前にも読んだことがあるけれど、気にせずに読み進める。
以下略 AAS



11:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:05:49.11 ID:bAY8bfVX0
「……市川……頑張って起きていてくれたのは嬉しいが……ノートは……?」

「あ」

思考が霧散する。目線を上に向けて時計を見ると、2限も終わりの時間。少し目線を下げると、目の前には先生が立っていた。完全なデジャブ。
以下略 AAS



12:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:07:41.72 ID:bAY8bfVX0
4.


『ねえ〜プロデューサー?最近嫌な事でもありました〜?』

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage]
2020/10/24(土) 17:08:47.00 ID:qNbe7Y/DO
誤爆乙


14:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:08:47.72 ID:bAY8bfVX0
***

「……雛菜?」

「……あ」
以下略 AAS



15:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:09:51.85 ID:bAY8bfVX0
***

「ふう……ふう……雛菜さ、多分自分が思ってるより力強いから……はあ、死ぬかと思った……」

「……落ち着いた〜〜〜?」
以下略 AAS



16:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:10:42.37 ID:bAY8bfVX0
「今回の企画のためにすごく準備して……理想にかなり近いプレゼンが出来たのに……なのに……全然取り合ってくれなくて……多分、最初から聞いてなかった……」

雛菜たちのユニットは最初の大きな番組での仕事で失敗をした。それも、たまたまミスをした、みたいな普通の失敗で無く、番組に反旗を翻すような失敗。
当然の成り行きで、雛菜たちの仕事は無くなった。それでも今こうしてアイドルとして活動できている理由は、『W.I.N.G』で優勝して多少上がった知名度がたまに仕事のオファーを連れてくるから。283プロの持っているチャンネルでの配信、なんてのもある。

以下略 AAS



17:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:12:08.53 ID:bAY8bfVX0
あまりこの言葉は好きではないけど、彼の立場になって物事を考えてみると、気持ちは分からなくもなかった。
事務所の他のグループは地上波のリポート、化粧品の広告塔、ドラマ、その他様々な仕事で存在感を出している。そんな中で自分の担当しているグループは大半の予定がレッスンで埋まっている状態。
焦るのも無理はないだろうと思う。焦った彼が取った行動は単純で、仕事が来ないならこっちから仕事を取りに行くというものだった。それは水面に映る月を掴むようなもので、端的にいえば無駄だと雛菜は思っていたけれど、その予想は当たっていた。

ラジオのお仕事、クイズ番組、雑誌のモデル。多種多様なお仕事に雛菜たちを出してもらえないか交渉して、そのどれもが同じように却下されていった。もちろんそれを雛菜たちには言わないけれど、言外の部分で却下されたのだなと分かった。逆にいえば、それが分かるくらい彼は憔悴しきっていた。
以下略 AAS



18:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:12:56.08 ID:bAY8bfVX0
「皆は頑張ってくれてるのに、俺だけ何も……!」

彼が憔悴したのは、自分の仕事が上手くいかない事の不甲斐なさと、それによって雛菜たちに事務所の他の人たちへの引け目を感じさせてしまう事への申し訳なさが原因で。きっと自分に厳格な彼は、自分のことを許す事が出来ないのだろうと思った。そのくらいの事は、雛菜でも分かる。だから。

「大丈夫。プロデューサーが頑張ってくれてるのもちゃんと知ってるよ〜?だから次は……」
以下略 AAS



19:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:13:48.31 ID:bAY8bfVX0
***

「……ありがとう。少し落ち着いたよ」

「そっか〜〜〜良かった〜」
以下略 AAS



20:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:14:28.16 ID:bAY8bfVX0
***

『ええ……?流石にそれは……なんていうか、ちょっと恥ずかしくないか……?』

『今この状況は恥ずかしくないの〜?』
以下略 AAS



21:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:15:17.96 ID:bAY8bfVX0
***

「雛菜と一緒にいると幸せ」

彼の顔が少しずつ幸せで覆われていくのが分かって、それは雛菜といる時間が間違いなく幸せなものである事の証明でもあるから、少し嬉しくなる。体にふわふわとした浮遊感を覚えて、今なら宙に浮けるような気がした。
以下略 AAS



22:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:16:24.05 ID:bAY8bfVX0
5.

「……あの〜」

「ん?」
以下略 AAS



23:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:17:03.38 ID:bAY8bfVX0
今までとは比べ物にならないくらい……失敗したあの時以上に規模の大きい仕事。それでも、それなりに上手くはやれる自信はあった。あの時とは状況が違う。少ないとはいえそれなりに仕事をこなしてきて、場数は踏めている。それに、彼の熱意を見て仕事のオファーをくれる人間が作る番組だ。あの時のような扱いは受けない。

仕事に成功したらどうなるだろう?他の仕事のオファーが増えて、アイドルとしての活動も本格的に忙しくなる。透先輩も円香先輩も小糸ちゃんも、もちろん雛菜も、それは嬉しい事だと思う。

『皆は頑張ってくれてるのに、俺だけ何も……!』
以下略 AAS



24:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:18:02.49 ID:bAY8bfVX0
じゃあ、失敗したら?

「…………」

運転している彼の隣で、気づかれないように小さく息を吐いて、思いついた事を頭から消すように努める。直感で、これは考えてはいけないタイプの思い付きであると理解する。
以下略 AAS



25:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:18:59.16 ID:bAY8bfVX0
「……間違いだったら悪いんだけどさ」

「嫌な事でもあった?」

「……どうしてそう思ったんですか〜?」
以下略 AAS



26:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:19:41.37 ID:bAY8bfVX0
それでも、これで会話は終わり。

「ねえ、プロデューサー」

だからこんな事は聞く必要はないし。
以下略 AAS



27:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:20:44.71 ID:bAY8bfVX0
***

「よし、着いたぞ」

「ありがとうございます〜」
以下略 AAS



28:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:25:54.76 ID:bAY8bfVX0
終わりです。読んでいただいてありがとうございました。
前回書いたやつです。(上手くリンク貼れてないかもしれないです)
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1595138620/
多分一気に読むと気が滅入ると思うので、読むなら時間空けた方が良いような気がします。
最後に、誤爆本当に申し訳ないです......次から自分のスレ開いてから書き込みたいと思います。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage]
2020/10/24(土) 21:57:09.59 ID:jGX8xaVEo
トリップ失敗して
今名前になってない?


30:milktea ◆FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 22:20:44.74 ID:bAY8bfVX0
>>29
すいません、普通に前書いたやつのコピペで通るものだと思ってました。
これで大丈夫ですかね?


30Res/22.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice