26:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:19:41.37 ID:bAY8bfVX0
それでも、これで会話は終わり。
「ねえ、プロデューサー」
だからこんな事は聞く必要はないし。
「どうして、雛菜が悩んでいたら、解決してほしいって思うんですか〜?」
絶対に、聞いてはいけない事だった。
「そんなの決まってるだろ」
「雛菜に、幸せでいて欲しいからだよ」
「あ……」
その言葉を聞いて、雛菜が神様の事を好きな理由は他の人に幸せを与えるからではなくて、他の人の幸せを願えるからである事を理解して、それから今後自分が取る選択の全てが分かった。脳裏に自分が一生かけても届かない空の星の輝きが浮かんで、上手く呼吸が出来ない。それでも、何か言わないといけないから、かろうじて言葉を絞り出す。
「うん〜。ありがとうプロデューサー」
それからもう一つ、きっと彼には聞こえないくらい小さな声しか出せていないけど。
「……ごめんなさい」
あなたの言葉に甘えてしまう雛菜を許してくれますようにと、そう祈った。
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