9:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 17:01:29.66 ID:bAY8bfVX0
3.
「……市川……市川!」
「んん〜?うるさい……誰〜?」
抜けない眠気を払うように瞼をこすりながら顔を上げると、教室。目線を上に向けて時計を見ると、2限の時間。少し目線を下げると、目の前には先生が立っていた。
「あ〜先生〜〜〜おはようございます〜」
「……おう、おはよう」
眉毛をぴくつかせて、口元に形だけの笑みを貼り付けたその表情を見れば、確実に怒っていることは分かる。実際この後少し怒って、宿題の回収とかそういう雑用を雛菜に投げるところまでで1セットだ。いつもと何も変わらない。
「うん。まあ眠いのはしょうがないよな。朝ご飯の消化も始まるころだしな。うん、しょうがない。次から気をつけてな」
「……?今日は怒らないんですか〜?」
思わず口をついて出てきてしまった言葉を、言った後に後悔する。絶対にさっきの所で適当に終わらせて、話題を切っておいた方が良かった。
雛菜の言葉を聞いて、先生の口角が上がるのを見て、確信。
これ話長くなるやつだ。
「あ〜やっぱり市川も気になるか?そうだよな、うん、うん。実は今先生は上機嫌でな!今日の朝、生徒からの授業評価シートが……」
ほら、ね。
30Res/22.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20