127: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 12:59:35.49 ID:DnTx6MCm0
凛「ここの坂道、私が中学生だった頃の通学路なの」
P「へえ、そうなのか」
凛「2年生の春だったかな。学校の帰り、
128: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:01:11.82 ID:DnTx6MCm0
凛「いくら断っても毎日懲りずにやって来るんだから、
そのうち、うんざりしちゃって――」
129: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:02:32.35 ID:DnTx6MCm0
凛「でも、結局はその言葉が決め手だったかな。私がアイドルになる決意をしたのは」
P「……凛」
凛「プロデューサー、『記憶が戻らなくても』なんていわないでよ」
130: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:03:27.79 ID:DnTx6MCm0
杏「……」
志希「……」
P「二人とも、まだ帰ってなかったのか」
131: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:04:24.07 ID:DnTx6MCm0
凛(すっかり遅くなっちゃった。卯月たち、もう帰ったかな)
凛(外、ひどい雨……。歩いて帰りたくないな)
凛(……あ)
132: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:07:23.07 ID:DnTx6MCm0
杏「変わる前?」
P「俺さ、凛をスカウトしたらしいんだ」
杏「ああ、うん、知ってる」
133: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:08:27.65 ID:DnTx6MCm0
P「……」
P(なにも変わらない、違うのは記憶だけ……)
P(記憶だけが違う……同一の人間……)
134: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:09:28.94 ID:DnTx6MCm0
「プロ――……」
「……――デューサー」
135: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:10:32.15 ID:DnTx6MCm0
P「それじゃあ、お先に上がらせてもらいます」
ちひろ「はい、お疲れさまでした」
136: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:13:42.27 ID:DnTx6MCm0
ブウウゥゥン……
P「さて、誰から先に送ろうか。寮と凛の家、どっちが近いんだ」
凛「私も寮住まいだけど」
137: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/22(木) 13:15:22.01 ID:DnTx6MCm0
凛「そこの交差点を右に曲がって」
P「交差点を右……」
凛「あとは道なりに進んでいくと……ほら、見えてきた」
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