【まどマギ】まどか「許さないよ、ほむらちゃん」
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11:名無しNIPPER
2020/10/08(木) 18:48:03.15 ID:nrkLhwMR0
 
屋上に行こうと言われた私は、わざと彼女の手を乱暴に引いて歩く。まどかは戸惑いながらも、嬉しそうに後をついてくる。


まどか「うっ……あ、暁美さん?ちょっと強く握りすぎかなって……」


まどかに痛い思いをさせる事は心苦しいが、できる限り彼女に嫌われる為には必要な事だ。



屋上に着き、私はまどかにあえて強い言葉を使う。彼女の良心を少しでも傷つける為に。


ほむら「で、一体なんの用なの?」

まどか「よ、用って程じゃないんだけど……」

ほむら「はぁ?じゃあわざわざ無駄足を踏ませる為に私を呼んだって認識でいいのね?」

まどか「ち、違うよ!そういう訳じゃなくて、その……」

ほむら「ふーん、違うのね……じゃあなに?嫌われてる私を馬鹿にしたいの?」

まどか「そ、そうでもなくて!あ、あの……私と、友達になってくれないかな……なんて……」

慈愛の表情で見るには、私はあまりにも穢れている。そんな表情を向けるべきなのは私ではない。もっと、その顔を見せてあげるべき人間が貴方の周りにはたくさんいる筈だ。

ほむら「……残念ね。私、貴方の事が嫌いなの」

まどか「えっ……」

ショックを隠しきれない様子のまどか。そんな彼女に、私は追い討ちをかける。

ほむら「だいたい貴方のような八方美人、ちょっと悪い態度を取られたら直ぐに本性を表すでしょう?私、そういう人間が1番嫌いなの」

まどか「そんな事ないよ!私、そんなつもりじゃ……」

ほむら「貴方がそう思ってなくても私はそう見てるってだけ。まあ安心すれば良いんじゃない?私以外の人間はみんな、貴方を好いているわ。嫌いなのは私だけ、これで分かるでしょう?嫌われ者の私だけが貴方を嫌いなの」


平然と罵詈雑言を並べ立てる事ができる自分自身に嫌気が差す。彼女は俯いて、黙り込んでしまった。これでいい、ここまで言えば流石のまどかも私への嫌悪感が勝るはずだ。それに、まだとっておきが残っている。


ほむら「ね、鹿目さん?私のお願い事を一つだけ聞いてくれる?そうしたら、お話ぐらいはしてあげてもいいわ」

まどか「……本当に!?」

ほむら「ええ、本当よ。私の事を見つめてくれる?」

まどか「う、うん!分かったよ!」


じっと、私を見つめる。その純真な瞳は誰よりも美しい。そしておそらく、私が直視して貰える最後の機会。その数秒を噛み締めるように味わった後、私はーーまどかの頬に思いっきり平手打ちを浴びせた。







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