【まどマギ】まどか「許さないよ、ほむらちゃん」
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10:名無しNIPPER
2020/10/08(木) 18:24:33.86 ID:nrkLhwMR0

どこまでも自分勝手で、それでいて傲慢。そんな私にあの子はいつだって手を差し伸べようとする……こんな都合の良い話があると思う?


私はそうやって自問自答する。勿論、答えは決まって一つだけ。


ほむら「無意識のうちにあの子の人格に手を加えてしまったとしたら……本当に私は穢らわしい女ね」

出来る限り、いや、100%彼女の人格に改変は加えていない。あの子がありのままで幸せになれるように配慮した。


でも、深層心理で私が「彼女に好かれたい」などという身勝手な意識を働かせてしまったら……それによって彼女が私に接触を図っている事になる。


あの子が私に寄り付かないように、最大限の環境を整えた。彼女は転校生、まっさらな友人環境の中、クラスで露骨に浮いている存在とは間違いなく仲良くなりようがない。


美樹さやかを始めとした魔法少女たちと仲良くなった後は簡単だ。悪口こそ言わないものの、彼女からすれば人間関係を全く築いていない私と仲良くなる選択肢は存在しない。


……最後まで、彼女が記憶を留めておこうと努力をしていた事は覚えている。その結晶であるノートは今、私の机の中だ。中身は勿論見ていないし、それを破棄する事もしていない。あれは私の罪の一つ、踏みにじった想いの象徴のような存在だ。

ほむら「……私は何としても、貴方たちの日々を守り抜く。成長して、大人になり、安らかにこの世を去るまで。それが、私にとっての幸せ。神を汚し、仲間たちの想いを裏切った私にとっての使命だから」



学校に通い、授業を受け、一人で昼食を済ませ、帰りのホームルームを終える。

まどか「あ、あの……今日も先に行ってていいよ?」

さやか「そんなぁ、また先生のとこ行くのー?」

まどか「そ、そうなの……ほら、最近の範囲は分からなくてね……」ティヒヒ



また、彼女は私の方に向かってくる。こんな私の一体何が彼女を引き寄せるのか。浮いている私に話しかける事で、周りのクラスメイト達からも訝しむような視線を投げかけられているのに。それでもまどかは私に話しかける事を諦めない。


まどか「あ、あの……暁美さん?今日、屋上に来てもらっていいかな……」

半分怖がりながらも、なんとか話しかけようとする。これが私の望みによって叶えられた物なら、本当に最低の人間だ。私はまどかにこんな思いをして貰いたくない。


ほむら「……いいわよ。今から行きましょうか」

まどか「えっ!?いいの!?」

今まで釣れない反応をしてきただけの私が突然誘いに乗ってくれたのだ。まどかにとっては僥倖だろう。


でも、これから行うのは文字通りの決別宣言。もう二度と、彼女が私なんかに話しかけないように。


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