【まどマギ】まどか「許さないよ、ほむらちゃん」
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12:名無しNIPPER
2020/10/08(木) 20:36:15.84 ID:TQmNYL0C0
まどか「っ!?」

思わぬ衝撃に、彼女はよろけ、倒れ込む。

さやか「あ、あんた!何してんのよ!!!」


「虫の知らせ」という形で、私は美樹さやかに後をつけさせていた。まどかは例え私に何をされたとしても、それを隠してしまうだろうから。外堀を埋める為には証人が必要だった。

ほむら「見ての通りよ。嫌いな人間に対して態度で示しただけ」

さやか「あんた……まどかになんの恨みがあって……」


恨みなんてあるはずも無い。彼女の為なら私は命だって捨てられる。それなのに、もはや嘘をつく事に慣れきった私の口はいとも簡単に虚言を並べ立てる。

ほむら「恨みなんてないわ。本当に、単純に、鹿目さんを嫌ってるだけよ。もちろん、貴方の事も嫌いだし、周りの人間も嫌い。好きなのは自分だけって奴ね」

さやか「暁美ほむら……あんた、本当に最低の人間だね」

多分、この世の誰よりも、暁美ほむらという存在を憎たらしく思っているのは私だ。

うずくまっているまどかを抱き抱えるようにして美樹さやかは屋上を後にする。これで全てが終わった。この噂を広めれば、私はますます孤立を深めるだろう。


まどかだって、私の事を諦めるはずだ。仮に諦めなくても、周りの人間が私の元へは行かせないようにする筈……


ほむら「もう……悲しみの感情すら薄くなってしまったわね……本当に、救いようのない悪魔だこと」


私に残ったのは破滅の背徳感。全てを失った瞬間の、ゾクゾクするような、心の底から冷えていくようなあの感覚が、身体中を支配する。






翌日、私の机の上には小さく「[ピーーー]」と書かれていた。机の中には大量のゴミ。クラスの輪はまどかを中心に形成されていた。

ほんの少しの世界改変によって、私に対する憎悪は通常以上の物へと変わった。その日は些細な嫌がらせに加え、聞こえる声で悪口を言われたり、体育の授業中に意図的に除け者にされたりした。


ほむら「これで……流石に近付かなくなるでしょうね」

美樹さやかは勿論、この噂は巴マミや佐倉杏子にも広まったはずだ。これで万が一にも私と仲良くしようとまどかが考えても、彼女達が引き止めてくれるだろう。



それなのに……また、あの子は私の前に姿を現した。










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