19: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:46:47.94 ID:7MqFVx3xO
伊吹「志摩、ストップ」
さきほどの雑談と異なる声のトーンを聞きつけた志摩が相棒のほうに振り向く。
志摩「どうした?」
伊吹「公園、様子がへんな子がいた」
志摩「迷子か?」
伊吹「いや、どうだろ」
公園の駐車スペースにメロンパン号を停め、伊吹が女の子を見たという場所にふたりは向かう。
伊吹が言った通り、たしかに女の子はいた。
しかし志摩が考えたいたのはゆたかくらいの小学校低学年の児童であって、背の高い(160センチ以上か?)高校生くらいの子なのは想定外だった。
伊吹「どしたの〜。もしかして迷子〜?」
猫なで声で話しかける伊吹に志摩はツッコミたくなった。案の定、女の子はあからさまに戸惑っていて、このままでは警察を呼ばれるかもしれない。
こいつと組んだ初日にもそんなことあったな……と志摩は内心でひとりごちた。
呆れる相棒をよそに伊吹は警察手帳を取り出し、女の子に見せながら言った。志摩も女の子を安心させるためならばと相棒にならって警察手帳を提示する。
伊吹「おれら、こう見えても警察だから、道わかんないなら聞いて?」
志摩「下手くそなナンパか」
伊吹「何言ってんの志摩ちゃん、この子まだ小学生じゃん」
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