キョン「一緒に風呂でも入るか?」長門「……入る」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/24(木) 23:04:10.18 ID:wccLzonZO
「あなたの未来にはふたつの選択肢がある」
「なんだそれは」

目を閉じたまま、長門の言葉に耳を傾ける。

「ひとつは目を開けて痛い思いをする未来」
「それは出来れば避けたいな」
「もうひとつは、私に洗い流して貰う未来」

なるほど。今度は長門が俺の髪を流すと。
これはそういう趣向のイベントらしい。
とはいえ、選択の余地がない。不公平だ。

「どう考えても平等な選択肢じゃないな」
「そうでもない」
「どういう意味だ?」

聞いた印象だと、ひとつめの選択肢には苦痛が伴うのに対してふたつめの選択肢にデメリットは少ない。少々気恥ずかしいくらいだ。

しかし長門は否定して、条件を追加した。

「私があなたの頭部に付着した泡を洗い流す際に使うのがシャワーのお湯とは限らない」

なんだそりゃ。冷水で水責めしようってか。

「温かいことは間違いない。人肌の温度」
「人肌、か」
「そう。具体的には私の体温に準じている」

そこまで言われれば、鈍い俺でもわかるさ。
人肌というキーワードで俺は全てを悟った。
泡塗れのまま、長門に顔を向けて確認する。

「長門。まさか、お前は俺に……」
「そう。あなたの頭に尿をかける」

湧き上がる愉悦。それを理性でねじ伏せた。


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