キョン「一緒に風呂でも入るか?」長門「……入る」
↓ 1- 覧 板 20
11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/24(木) 23:01:58.71 ID:wccLzonZO
「あなたの髪を洗う様子を観察したい」
こちらの憤りを知ってか知らずか、あくまでも自分本位な姿勢を貫き通す長門。
こいつがこんなにわがままな奴とはな。
そもそも最初から俺の洗い方を参考にすれば良かっただけの話じゃないか。徒労である。
「まあ、髪を洗うくらいならいいけどよ」
「シャンプーはいくらでも使って構わない」
別に髪が長いわけでもあるまいし適量で充分だ。ひとまず髪を濡らしてから泡立てる。
「すごい。目を開けたまま泡立てている」
「慣れだ。お前もそのうち出来るさ」
「コツを教えて欲しい」
「とりあえず、上を見ずに俯いておけ」
「なるほど」
本気で感心したように納得する長門を横目に、俺はそつなく洗髪を披露してやった。
Tシャツが泡塗れになったが、仕方ない。
「もういいか? 洗い流すぞ」
「流す際のポイントは?」
「特にない。目を閉じて泡を流すだけだ」
途中からなんだか阿呆らしくなってしまったのでさっさと洗い流すことに。目を閉じる。
そのままシャワーを頭に向けようとして、何者かにそれを妨げられた。長門の仕業だ。
「シャワーヘッドを離せ」
「それは出来ない」
「何をするつもりだ?」
「痛くするつもりはない」
やれやれ。痛くしないなら、いいけどさ。
18Res/16.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20