【にじさんじ】社築「家族旅行は異世界で」
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12:名無しNIPPER[saga]
2020/09/20(日) 14:28:53.41 ID:DMraZkfV0
 言われてみれば、確かに二度目は通用しないような、システムの穴を突くような内容ではあったか、と社は独り言ちる。

「え? でもモイラ様、ここに『火竜使役』ってスキルカード有りますよ? これ使役能力だけ……んな訳ないんですよね?」

「ちゃんとモンスター本体も着いて来ますよ。当たり前じゃないですか」

「当たり前……当たり前ですか……」

 さも当然と言う、その女神の顔を珍しくじっと見てしまう社。とは言え彼にとって人の顔をじっと見ることは本来非常に苦手とするところである。それが出来るというのはつまり、実際は焦点が女神の顔に合っていないことに他ならない。

「あの、社さん? おーい?」

 女神の呼びかけとは無関係に社は脳をフル回転させながら口にする。

「モイラ様、女神の同行は不可でモンスター……いや、恐らくこの場合は従者ですね。そこが許されるのはつまりその持つ力の大小のみが問題であり、そこは倫理が問題となっているのではない。この認識で合っていますか?」

「いえ、違います」

「あれ、外した!?」

「力どうこうではなく単純に流石に神はマズい、というのが組合での総意でして。女神が異世界転生に強制連行された一件以降、こういった召喚の類には呼び出される側の承認を必要とするルールが全会一致で可決されました」

「なるほど。って事はそれこそ神よりもヤベーのであってすら、ソイツが召喚にさえ応じるならば呼んでこれる訳だ」

 古今東西の英雄達の雄姿(女体化一枚絵)が社の脳内を駆け巡る。アイツも良いがしかしコイツも捨て難い、といった風に。グヘヘとよだれを垂らし始める二十六歳は一体どんなことを考えているのか。よくないことであるのは間違いないと、モイラは断じた。


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