46:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:16:33.97 ID:66ORp3Ez0
勇者「あなたはさっき、あなたの悪事を見過ごせば彼女には城で何不自由ない暮らしを送らせてくれるって言いましたよね。あれは本当ですか?」
役人「ええ、勿論です。最高の待遇を約束しますよ。」
勇者「嘘ですね。」
役人「・・・なぜそうお思いになるんです?」
役人はそこで初めて、不快そうな表情を見せた。
勇者「あなたのような慎重な人が、彼女を生かしておくはずがない。あなたにとって彼女は、自分の悪事の証拠であり、暴走する危険を持った不発弾なのだから。そうでしょう?」
役人「だったら、どうするおつもりですか?」
役人は、それでもお前に選択肢なんてないだろ?とでも言いたげに冷笑を浮かべている。
勇者「絶対に、彼女を殺させたりなんかしません。」
魔法使いとつないだ手を、強く握った。
勇者「彼女の呪いを解かないのであれば、もう話すことは何もありません。僕たちは必ず、あなたの悪事を明るみに出します。覚悟しておいてください。それでは。」
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