4:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:23:46.03 ID:66ORp3Ez0
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日が傾いてきた森の中を、戦士と二人で次の町へ向かって歩いている。
勇者「このペースなら今日は野宿じゃなくて、町でゆっくり休めそうだね。」
戦士「ああ、そうだな。・・・ん?」
戦士が立ち止まって森の奥の方に目を向けている。
勇者「どうかした?」
戦士「今、何か声がしなかったか?」
勇者「聞こえなかったけど・・・行ってみようか。」
行って誰もいなければそれでいい。でも、もしかしたら誰かが困っているかもしれない。町に近いとはいえ、この辺りはまだ魔物が出るだろうし。
戦士の後をついて声のした方へ走っていくと、一人の女性が魔物に追われていた。
勇者「気のせいじゃなかったね。」
戦士「ああ。」
女性が足をもつれさせて転ぶのと、僕たちが魔物に襲い掛かったのはほぼ同時だった。間一髪だったな、と思いながら魔物の相手を戦士に任せて女性の保護に向かう。
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