勇者ss 第2話(タイトル未定)
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3:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:21:49.02 ID:66ORp3Ez0
魔法使い「まったく、嫌になるわよ。それに最近は森にも国の連中が押しかけてきて安心できないのよね。」

村娘「森に?どうして?」

魔法使い「私の住んでる森を切り開こうとしてるのよ。野営するのに薪がいるとか、即席の櫓だか柵だかを作るのに木材がいるとか言って。しかもそれが嫌なら戦争に協力しろ、なんていうのよ?図々しいと思わない?」

村娘「そうね・・・。でも戦争に巻き込まれて怪我をしないか心配だわ。ねえ、良かったら私たちと一緒にこの辺りに住まない?」

魔法使い「嫌よ。私はあの場所が気に入ってるの。私は昔からあそこに住んでるのに、どうして私の方が出て行かなきゃいけないのよ。」

村娘「そう・・・」

魔法使い「心配しなくても大丈夫よ。私が戦争くらいでどうにかなるわけないでしょ。」

彼女は不敵な笑みを浮かべて言った。確かに彼女の力は凄まじい。彼女の親や祖母の魔法の腕もかなりのものだったらしいが、彼女の素質はそれとは比べ物にならないほどだそうだ。彼女はその力を遺憾なく発揮して、邪魔するものは誰であれ排除してきたし、欲しいものはなんだって手に入れてきた。まあ、その善良で物欲もそれほどない性格のため、悪事らしい悪事は働いていないのだが。

村娘「確かにそうね。でも、無理はしないでよ。」

魔法使い「ええ、気を付けるわ。」

それから彼女は私と私の家族と共に食事をして、自分の住処へ帰っていった。私の家に国の役人が訪ねてきたのは、その翌日のことだった。



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