僕っ娘剣士「黙れ犬!僕を女扱いするな!」少年「でも、お嬢は女だし……」
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39:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:48:45.13 ID:ZPljtdP8O
「私の妹弟子から離れろ犬畜生!」
「うわっ!? くそ! エンハンスをかける前に奇襲なんて卑怯だぞ!? 恥を知れぇっ!!」

恥を知るのはお前だ。主人として悲しいよ。

「あらあら? オイタはいけませんね」
「なにっ!?」

ひゅんと魔女が杖を振り姉弟子が膝をつく。

「さあ、わんちゃん! 今のうちです!」
「こらこら。手出しは無用ですよ?」

身内に甘い魔女と身内に厳しい師匠が教育方針の違いから、対立する。猶予は残り僅か。

「頼むお嬢! 俺はこの時のためにこれまで頑張ってきたんだ! 魔法をかけさせてくれ!」
「犬……魔法の修行はそんな辛かったの?」
「いや、俺は魔力切れで気を失う程度だったけど、魔法調理師のほうは何度も尻に青痣が出来て、見ていてすごく痛そうだった……」
「ふーん。へえ〜。それは随分楽しそうだ」

犬に悪気はない。しかし、火に油を注いだ。

「別に楽しくはなかったけど、初めて魔法が成功した時は魔法調理師がすげえ悦んでさ」
「この浮気者!」
「うわっ!? 何すんだ、いきなり!?」

とうとう堪忍袋の緒が切れた。ふざけんな。

「そこに直れ、犬! この僕が切ってやる!」
「だから落ち着けっての!?」
「むぐぅっ!?」

また抱きしめられた。ムカつくけど落ち着く。やだなぁ……絶対に許したくないのに。


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