僕っ娘剣士「黙れ犬!僕を女扱いするな!」少年「でも、お嬢は女だし……」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:04:58.88 ID:ZPljtdP8O
「さて、わんちゃん。お勉強の時間です」
「ああ。よろしく頼む」

その頃、犬は調理室で勉学に励んでいた。
とはいえ、犬は無学どころかほとんど無知なので難しいことどころか常識すら知らない。

「魔法には想像力がもっとも重要なのです」
「ふむ。想像力か」
「ちなみにわんちゃんはいつもどんな妄想してますか? 洗いざらい話してください」
「妄想? いや、特には……」
「じゃあ、毎晩どんな夢を見てますか?」

犬は素直なので、ありのままを口にした。

「昨日はお嬢と仲直りする夢を見た」
「じゃあ、一昨日はどうでした?」
「一昨日も、その前の日も、同じ夢だ」
「ああ、そうですか。もういいですよーだ」

何故かあっかんべーをしてから、魔女は白い杖を振ってあらゆる現象を引き起こした。

天井付近にモクモクと雲が出来て雨となり、虹がかかって、すぐに雪に変わったかと思えば、稲妻が走り、ゴロゴロと雷鳴が響く。

それはまさしく、魔法であり、夢のようだ。


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