759:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/03(火) 00:48:36.36 ID:V1qeujs60
商人「魔女…話したい事があるんだ」
魔女「何じゃ?」
商人「魔女は未来にタイムワープしたと言ったよね?」
魔女「言うたのぅ…7年飛んだ様じゃ」
商人「実はね…僕はある仮説を考えて居るんだ」
魔女「言うてみぃ」
時間の話さ
今僕の自我が認識しているこの瞬間が時間の中心点だったとして
過去の出来事はすべて記憶と言い換える事が出来るよね?
それを記録した物が根の森に眠るオーブ…精霊の記憶さ
剣士の魂はどうやらそのオーブの中に居た様なんだ
そして勇者として行動していて恐らくその中で自我を持って居た
剣士にとっての自我が認識する時間はその中にあったという事だ
タイムワープと言うのはその記憶の中で自我が認識する地点を変えているだけと言い換える事も出来る
魔女「主が言いたいのは今いるこの世界も記憶の中では無いかと言いたいのじゃな?」
商人「そう!それが言いたい…それを否定出来る事が思いつかない」
魔女「それを探求する事こそ魔道じゃ…わらわにはまだ答えが出せぬ」
商人「そうか…魔女でも分からないか」
魔女「じゃがこれだけは言えるぞよ?量子転移という魔法で過去の記憶から空間を転移するのは可能じゃが…」
商人「うん…」
魔女「未来から空間を転移するのは出来んのじゃ…なぜなら記憶が無い」
商人「じゃぁこの世界が未来の記憶だった場合は?」
魔女「それは神のみぞ知る事じゃ」
商人「どうしてタイムワープ出来たの?」
魔女「次元の狭間に迷い込んでしもうてのぅ…望んで飛んだ訳では無い…事故じゃな」
商人「もやもやするなぁ…」
魔女「主は今ここに居るのじゃから今を精一杯生きれば良い」
商人「魔女はさぁ?その量子転移という魔法で過去に行く事が出来るの?」
魔女「可能かも知れんがそれ程簡単では無いぞよ?…次元の狭間に迷い何処に行くか分からんでな…」
商人「そっか…僕の思い違いか」
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