70:名無しNIPPER[sage]
2020/09/14(月) 23:08:58.06 ID:JwosRg690
盗賊「なぬ!?」
アサシン「私はそこでシャ・バクダと同じ過ちをしているのでは無いかと疑っている」
盗賊「むぅぅ…」
アサシン「何か知っているのか?」
盗賊「下水の見取り図を作っていたんだがな…法王庁の下に怪しい区画がある」
アサシン「下水から行けるのか?」
盗賊「近くまでは行けるが…その奥まで繋がっているかは行ってみないと分からねぇ」
アサシン「私が見てくる」
盗賊「待て待て焦るな…そのいのりの指輪のありかは分かってないのか?」
アサシン「確たる情報は無いが…法王が切望しているという噂は聞いたことがある」
盗賊「その指輪を使って魔王を祈ると復活する…そういう話なんだな?」
アサシン「憎悪の渦が実体化する…古文書にはそう書いてある」
盗賊「勇者の方はどうなんだ?何か手掛かりは無いのか?」
アサシン「無い…」
盗賊「ぐはぁ…話になんねぇな本当…雲を掴む様な話だ…女盗賊の言う通りだぜまったく!!」
アサシン「ただ分かっているのは200年前の大破壊の時、魔王が倒される間際に精霊を夢幻に封印したという事」
盗賊「なんだか良くわからんが…それは関係の無い話だと思わんか?」
アサシン「いや…精霊は夢幻に封印されてもなお祈りを続けているのだ」
盗賊「夢幻の意味が分からん」
アサシン「勇者は精霊の祈りによって生まれる…この意味が分かるか?…勇者は夢幻から来る」
盗賊「昔話だぞ!?そんなもん信じてんのか?」
アサシン「これは事実…私は石となり眠る精霊をこの目で見た」
盗賊「どこにあんだ?」
アサシン「光の都シン・リーン」
盗賊「…そこで勇者を待つってのか?アホらしい…」
アサシン「そうだ…いつまでも待っている訳に行かないからこうやって魔王復活の兆しを探している」
盗賊「…ともあれ、その話じゃ今いまどうすりゃ良いか皆目見当がつかん」
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