638:名無しNIPPER[sage]
2020/10/15(木) 19:07:05.52 ID:6+J6cz5f0
『数時間後』
アサシン「7年も未来に来てしまったのか…王女が心配だな」
魔女「千里眼で確認した…大丈夫じゃ…それよりも壺の行方じゃな」
アサシン「あの壺のフタを開けるとどうなる?中身が溢れ出すか?」
魔女「簡単には開かんが開けてしまうと出て来るじゃろうのぅ」
アサシン「簡単には開かないというと?」
魔女「封印の力を上回る力じゃな…わらわでは測れぬ」
アサシン「とりあえずは安心か…」
魔女「そうじゃが…誰も触れぬ場所に置くべきじゃ…何が起こるか分からんでの?」
アサシン「なるほど…そういう事か」
魔女「ん?」
アサシン「リリスの首が無いのはそうやって何処かに封印されたのだな?」
魔女「もう誰も封印された場所を知る者は居らぬ…古文書を見ても分からんじゃろうのぅ」
アサシン「クックック…アーッハッハ結局最後に魔王を屠ったのは私という訳か」
魔女「そういう言い方もあるが…格好良くは無いのぅ」
アサシン「これがクサナギの剣の効果か…クックック」
魔女「壺を隠すまでは仕事が残っておる」
エルフゾンビ「戻ったぞ…石化は解けた様だな?」
魔女「壺は無かったか?」
エルフゾンビ「何処を探しても見つからない…それよりも遺跡周辺で騒ぎになって居てこれ以上探せない」
アサシン「騒ぎ?どういう事だ?」
エルフゾンビ「お前達を運び出す所を人に見られたのだ」
魔女「わらわ達はカタコンベで石化しとったのじゃな?」
エルフゾンビ「そうだ…そこから運び出した」
魔女「ふむふむ…次元の狭間は時間だけを超える様じゃな…つまり過去の物を量子転移出来ると言う事か…」ブツブツ
魔女「ではどうやって触る?…待てよ過去とは記憶の事では無いのか?空間は過去に記憶として繋がっていると仮定して」ブツブツ
魔女「記憶を手で触るとはどういう事じゃ?もし記憶から量子転移出来るなら過去は丸ごと現在に繋がる…時間とは何じゃ」ブツブツ
アサシン「おい…」
エルフゾンビ「…」
アサシン「魔女はまだ混乱している様だ」
エルフゾンビ「夜明けまでまだ間がある…ゆっくりして行け」
ブツブツブツブツ…
ブツブツブツブツ…
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