勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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592:名無しNIPPER[sage]
2020/10/15(木) 18:34:12.57 ID:6+J6cz5f0
『南西のオアシス』


ザワザワ ザワザワ


魔女「これは何の騒ぎじゃ?」

アサシン「シャ・バクダの新しい領主が挨拶に来ているのだ」

魔女「主は王女の元に居らんで良いのか?」

アサシン「1対1の対談らしい…国家機密だから席を外せとの事だ」

魔女「それでは王女が危ないでは無いか!暗殺される可能性を考えんのか!!」

アサシン「近衛が遠くから弓で狙っている…恐らく何も起きん」

魔女「国家機密とはまた何を話しておるのやら…」

アサシン「闇が晴れたその日…ドラゴンライダーも飛空艇も見られているのだ」

魔女「セントラルは関係なかったじゃろうに」

アサシン「この地での惨劇は人づてに伝わって居る…王女が証人尋問される立場になってしまうのは分からんでもない」

魔女「早い所フィン・イッシュに引き上げた方が良いかも知れんのぅ」

アサシン「まだ時期尚早…もう少し辛抱せねばなるまい」


ガチャリ


領主「…では…良い返事を待っている」

王女「ご足労頂きありがとうございます…」

領主「…」ジロリ

アサシン「…」

魔女「…」

領主「お前は義勇団の者か?」

アサシン「はい…」

領主「身分は?」

アサシン「…」

王女「私の従士になります」

領主「ほう…ドラゴンはどうしたのだ?」

王女「国へ還りました」

領主「エルフとも手を結んでいると聞くが…」

アサシン「第2皇子の事でしょうか?」

領主「フハハハハ話が早いな」

アサシン「皇子は戦死しました…骸は王都にあります」

領主「骸を引き渡すのも条件にするべきか…」

王女「…」

領主「第一皇子が王に即位した後ではどうでも良い話かフハハハ」

アサシン「…」

魔女「領主風情がえらく大きな口を叩くのじゃのぅ」

王女「魔女…良いのです」

領主「これは失敬…王女様でしたな?フハハハ」スタスタ



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