590:名無しNIPPER[sage]
2020/10/15(木) 18:33:07.15 ID:6+J6cz5f0
『南西のオアシス』
アサシン「王女…謁見失礼する」
王女「どうぞ…今日は何用ですか?」
魔女「お疲れでは無いか?鋭気が見えぬが…」
王女「お気になさらず…」
アサシン「先日セントラルから派兵団が来たのだがこちらにも来ていないか聞きに来た」
王女「その件ですか…派兵団から領有の件を聞かされましたがどう答えて良いか分からず…」
アサシン「やはり来てるか…して何か要求して来たか?」
王女「いえ…派兵団の本隊が後日到着するそうです…対談はその時にという事になりました」
アサシン「恐らくセントラルは新しい領主を立ててシャ・バクダを自治領とするだろう」
王女「はい…」
アサシン「その場合王女が拘束される可能性が高い…つまりフィン・イッシュは属国扱いになる」
王女「…」
魔女「わらわ達はそうならぬ様に進言しに参ったのじゃ…」
王女「…と言いますと?」
アサシン「ドラゴンの義勇団と魔女の魔術団をフィン・イッシュ下に置く事を明言するのだ」
王女「それは大変ありがたいのですが労多くして益少なしと言う状況になってしまいますが…」
魔女「わらわは元より益なぞどうでも良い…主の境遇を捨て置けんだけじゃ」
アサシン「私は義勇団の資産を守るという意味もある…差し押さえはされたく無いのでな」
王女「ありがとうございます…王都に先遣隊を送って兵が乏しくなり心細かったのです」
魔女「その様じゃな?顔がやつれておる」
王女「私には側近が一人も居ない物ですから…どうすれば良いか分からないのです」
アサシン「まずオアシス周辺を実効治安している姿を見せる必要がある」
王女「それはやっていますがオアシス間の移動がままならないので物資不足が深刻です」
アサシン「ラクダと気球が不足しているのか…義勇団も同じ状況だ」
王女「砂漠では馬車が使えないのが物流の課題です」
魔女「オアシス間に道があれば良いのじゃな?」
アサシン「何か手があるのか?砂漠に道を作れる程石も無いぞ?」
魔女「魔法で砂を焼けば硬くなるのじゃ…割って使えば砂レンガになる」
王女「砂レンガで道を作るというのですね?人出はどのくらい必要でしょう?」
魔女「それほど難しくはないぞよ?ボルケーノを操るだけじゃ…硬くなった砂を道なりに慣らせば良い」
アサシン「もしオアシス間に流通出来る道が出来れば随分状況が変わる…良い案だ」
魔女「そうと決まれば早速行くとするかの?」
王女「はい…道慣らしの人員を呼んできます」
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