589:名無しNIPPER[sage]
2020/10/15(木) 18:32:28.83 ID:6+J6cz5f0
『数年前_星の観測所』
ガヤガヤ ガヤガヤ
魔女「闇が去って半年…やっと復興の兆しが見えて来たようじゃな」
アサシン「魔女はシン・リーンに帰らなくても良いのか?」
魔女「ちと気になる事があるのじゃ…」
アサシン「カタコンベか…除染するには人手が足りまい?」
魔女「そうじゃなぁ…魔術師だけでは焼き払い切れぬ…じゃが放っても置けぬしのぅ」
アサシン「義勇団から人出が欲しいか?」
魔女「そういう問題では無いのじゃ…中に溜まっておる液体が処理出来んのじゃ…どうしたもんかのぅ」
アサシン「なぜそれほど拘る?」
魔女「主は魔王にとどめを刺した後魔王は何処へ行ったか見て居ったか?」
アサシン「地面に吸い込まれて行ったが…黄泉へ還ったのでは無いというのか?」
魔女「器を変えただけかもしれぬと思うてな…下にはカタコンベがあるじゃろう?」
アサシン「何か在ると思っているのだな?」
魔女「わらわの師匠がこれほど大きな魔方陣を作って居るからのぅ…只事では無い」
アサシン「魔王がまだどこかに居るのか?」
魔女「分からぬ…じゃが魔方陣の中では魔王も何も出来ぬ筈じゃ…指輪で呼ばれぬ限りな」
アサシン「安息している場合では無いか…」
魔女「それはさておき…セントラルから派兵団が来ておる様じゃが…放って置いて良いのか?」
アサシン「良くない…恐らく新しい領主を立ててこの近辺を自治領にするだろう」
魔女「フィン・イッシュの王女も心配じゃな?…憔悴しきっておる」
アサシン「私はどう立ち回るか…」
魔女「主はもう決まっておろう…すでに王女の相談役になっておるでは無いか」
アサシン「私にフィン・イッシュは重い」
魔女「義を見てせざるは勇なきなりじゃ…王女と出会ったからには縁がある…主は義に背く気か?」
アサシン「魔女はフィン・イッシュ側に付く気なのだな?」
魔女「わらわは何も背負って居らぬ故自由じゃ…王女の境遇を見て捨て置く訳に逝かぬ」
アサシン「少し王女と話してみるか…」
魔女「行くのであればわらわも同行するぞよ?」
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