勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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413:名無しNIPPER[sage]
2020/09/26(土) 12:25:48.41 ID:JyBdSu8i0
『書庫』


パラパラ パラパラ


商人「君は本当に本を読むのが早いね…僕はまだ一冊も読めていない」

ホムンルクス「はい…合わせた方が気に障らないのでしょうか?」

商人「あぁ…気にしなくて良いよ…ところで君の記憶領域の事なんだけどさ」

ホムンルクス「はい…何でしょう?」

商人「こんなに沢山本を読んでも記憶領域は大丈夫なのかな?ってさ」

ホムンルクス「本に掛かれてある情報はとても小さく不要な情報を削除するのは簡単なのです」

商人「へぇ…まぁ要点まとめたノートみたいにすれば良いか…」

ホムンルクス「はい…もっと小さく出来ます」

商人「君が読み込めないクラウドのデータってそんなに大きな物なの?」

ホムンルクス「はい…恐らく精霊のホムンルクスが見たり感じたりした情報のすべてが記録されています」

商人「それってその空間丸ごと全部保存?」

ホムンルクス「はい…草の木や小さな虫まですべて記録されています」

商人「それは想像できないな…その記憶で完全に精霊の体験が出来るのか…ある意味スゴイな」

ホムンルクス「ですから私の記憶領域では少しづつしか検索できないのです」

商人「…それが8000年分か…途方も無いな」

ホムンルクス「外部メモリがあれば不要な部分を削除してまとめる事が出来ます」

商人「その外部メモリってどういう物?」

ホムンルクス「私の耳の後ろに差し込むスロットがあります」

商人「あぁ…ここだね…小さい物なんだね?」

ホムンルクス「はい…とても小さな物に沢山のデータを記録する事が出来ます」

商人「その外部メモリはどうすれば手に入るかな?」

ホムンルクス「私が眠っていた場所にならもしかしたら合ったのかもしれません」

商人「そっか…もう一回戻る事になるかぁ…どうするかなぁ」ブツブツ

ホムンルクス「もう一つ…もう200年経っていますが石になった精霊に入っていた物が使える可能性はあります」

商人「お!?それってシン・リーンに安置されてる筈…魔女に言って調べてみよう」

ホムンルクス「もう少しで本を全部読み終えます…少しお待ちください」

商人「イイね…今のは僕の提案を断った…そういうのが良い!!」

ホムンルクス「私に心を感じますか?」

商人「勿論!」

ホムンルクス「あなたに対する対応アルゴリズムを変えていると知っても…そう思えますか?」

商人「…」

ホムンルクス「ごめんなさい…がっかりしないで下さい」



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