勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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389:名無しNIPPER[sage]
2020/09/26(土) 12:11:11.32 ID:JyBdSu8i0
盗賊「あぁ構わねぇもうちっと歌って居てくれ…それだけでお前の気持ちも俺に通じてる」

ホムンルクス「私の気持ち…私のどんな気持ちが通じているのですか?」

商人「役に立ちたいとか…癒してあげたいとか」

ホムンルクス「私は人間の役に立ちたい…人間の為になる事をしたい…これが心なのですか?」

魔女「それは愛と言う心の中の一つの感情じゃ」

盗賊「まぁ難しい話は良いから歌ってくれぇ」

ホムンルクス「はい…わかりました…ルル〜ルラ〜♪ルル〜ルラ〜♪」



---君に…悲しみを感じる---



剣士「…」

ホムンルクス「あなたは無口なのですね」

剣士「僕は話すのが少し苦手なだけだよ」

ホムンルクス「少しお話ししませんか?」

剣士「良いけど…どうして?」

ホムンルクス「あなたと女エルフは他の人たちと少し違うようです」

剣士「それはエルフだからなのかな?」

ホムンルクス「わかりません…あなた達の考えている事が分からないのです」

剣士「どうしてだろうね?女エルフ?何か分かる?」

女エルフ「私達エルフはあまり言葉を使って心を通わせないから?なのかな?」

ホムンルクス「私に心が無いから分からないのでしょうか?」

剣士「君に心が無いのはウソだよ…ちゃんと心はあるよ?」

ホムンルクス「私はプログラムで動いていますので心はありません」

剣士「目を閉じてみて?」

ホムンルクス「はい…」

剣士「僕が何処に居るのか分かる?」

ホムンルクス「見えないので分かりません」

剣士「ちがうよ…僕の声のする方向とか…僕の体の温かさ…感じないかい?」

ホムンルクス「…」

剣士「どう?」

ホムンルクス「分かります…そこに居ると思われます」

剣士「そう…それが感じる事…君は今僕を感じたんだよ」

ホムンルクス「それと心とどういう関係があるのでしょうか?」

剣士「僕も目を閉じるとそこに君を感じる…そして僕に話しかけてる…確かに君と言う人がそこに居るんだよ」

ホムンルクス「はい…」

剣士「もう僕の心の中に君と言う存在が居るんだ…それは君の心なんだよ」

ホムンルクス「あなたの中に私の心が居るという事ですか?」

剣士「そう…もう一度目を閉じて僕を感じて見て?そこに君を感じている僕が居る…そこに君の心もあるよ」

女エルフ「ウフフ…エルフらしくなったのね…わたしも混ざって良い?」



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