162:名無しNIPPER[sage]
2020/09/15(火) 00:03:40.62 ID:s4Ww8Seh0
魔女「…あなたたちは核心に近づいていますね」
女戦士「やはり指輪を破壊しない理由が他にも?」」
魔女「指輪が破壊されてしまうと世界は滅んでしまうでしょう」
女戦士「滅ぶ?…どうして?」
魔女「200年前の大破壊の時…狡猾な魔王はすでに滅びの一手を打っているのです」
魔女「私たちは何としても精霊の魂を解放しないといけない…その為には祈りの指輪が必要なのです」
女戦士「滅びの一手とは?」
魔女「エルフの森のさらに北の山頂に命の泉がある事を知っていますか?」
女戦士「そこはドラゴンのねぐら…」
魔女「この世界の命の源であるその場所に魔王は魔槍を突き立てて水を汚してしまいました」
女戦士「ただの伝説だと…」
魔女「いいえ…それは本当の事…その水を必要とする私たち生き物すべて魔王に汚されているのです」
女エルフ「人間の心が汚れているのはそのせい…」
魔女「そう…そうやって滅びの道を歩んでいるのです…それは人間だけではなくあなた達エルフも同じ」
女戦士「それと精霊の魂とどんな関係が?」
魔女「魔槍を抜き…汚れた水を浄化できるのは精霊の加護を受けた勇者ただ一人…」
女戦士「精霊が封印されたままでは勇者は生まれないと?」
魔女「精霊が不在となった今…私たちは心を浄化される事もなく憎悪ばかりが増え続けやがて魔王は甦る」
女戦士「祈りの指輪が無くても魔王は甦る?」
魔女「魔王は実体が無くとも現世に住む者の心へ影響を及ぼすのです…その結果が破壊の連鎖を呼ぶ」
女戦士「事が重大過ぎて言葉を失うな…今まさに戦争が起きている…」
魔女「このような世界だからこそ…意味のある育てられ方をされてきたあなた達は世界を救う最後の希望」
女戦士「魔女様…ご教授ありがとうございました…私はこれからやる事が少し見えてきました」
魔女「前に訪ねてきたアサシンはお元気かしら?」
女戦士「程なく邁進しております」
魔女「もう会えないかもしれないから…彼に会ったら伝えておいて下さい…命を大事にと」
女戦士「承知しました」
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