161:名無しNIPPER[sage]
2020/09/15(火) 00:03:08.91 ID:s4Ww8Seh0
女戦士「剣士の様子はどうだ?」
女エルフ「慣れてきたみたい…」
女戦士「ん?どうした?浮かない顔をして…」
女エルフ「ハイエルフ達が戦いの準備をしているの…ドラゴンライダーを知ってる?」
女戦士「伝説くらいはな…それを言い出すという事は準備しているのはドラゴンライダーだな?」
女エルフ「…」コクリ
女戦士「人間も愚かな物だ…ただの魔物退治で済ませておけば良い物をエルフを追い込んでしまった」
女エルフ「ハイエルフが前線に出る様な状況だとトロールもケンタウロスも…」
女戦士「状況が悪い方向にばかり行く…私なら一旦和平交渉だな…被害が大きすぎる」
女エルフ「一番傷つくのは森…人間は草木一つ一つに魂が宿っている事を分かっていない」
女戦士「質問がある…ハイエルフが祈りの指輪を持っていたことはお前は知らなかったのだな?」
女エルフ「知らなかった」
女戦士「伝説では祈りの指輪を生んだのはエルフだと聞く…破壊の方法を知っているのもエルフだけなのか?」
女エルフ「わからない…」
女戦士「魔王を復活させてしまう可能性を持つ指輪を何故破壊しなかったと思う?賢いエルフが…」
女エルフ「製法ははるか昔に失われたの…破壊しなかった理由は精霊の魂を呼び戻す為と…」
女戦士「為と?」
女エルフ「まだ他に祈りの指輪が残っているかもしれないから」
女戦士「やはりそう思うか…もう一つの指輪で魔王を復活させられた場合の対抗手段…だな?」
女エルフ「…でも可能性なだけ」
女戦士「指輪をひた隠しにする理由はある程度理解できる…しかし何か引っかかる」
女エルフ「指輪を守ろうとする理由はそれで充分なのでは?」
女戦士「それ程精霊の魂にこだわる理由が解せん」
女エルフ「魂の無い抜け殻になった精霊樹はやがて枯れてしまう」
女戦士「ハイエルフが生まれなくなる訳だな?…しかし…やはり引っかかるな」
女エルフ「どうして?」
女戦士「ハイエルフ同士で子を産み育てる事を何故しない?」
女エルフ「それは…純血が途絶えるから」
女戦士「戻るか分からない精霊の魂と引き換えにしても純血を守りたいというのか?」
女エルフ「…」
女戦士「他に何か理由がある気がするな…魔女様に聞いてみよう」
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