134:名無しNIPPER[sage]
2020/09/14(月) 23:46:44.56 ID:JwosRg690
『オアシスの丘』
パカパカ パカパカ
女戦士「もうフードは脱いで良いぞ…顔を見せてみろ」
女エルフ「…」ファサ
女戦士「…なるほどな…一目でエルフと分かるな」
女戦士「ドラゴンとは何の話をしたんだ?」
女エルフ「…」
女戦士「フフ初対面の相手にペラペラ話す気にはなれんか…エルフだなフフ」
女戦士「まぁ良い…私の独り言だ」
女戦士「町から少し離れると人間の匂いは気にならんだろう?」
女戦士「この砂漠の砂は汚いものをすべて洗い流してくれる」
女戦士「触ってみると分かると思うが神聖さを感じるほど清らかだ」
女戦士「エルフなら感じるか?かつて此処が広大な森だった事を」
女エルフ「え?」
女戦士「200年前の大破壊ですべて焼き払われた結果だ」
女戦士「見てみろ…あのオアシスは隕石が落ちた後に出来た物だ」
女戦士「そんなオアシスがこの周辺には何百と在る」
女戦士「どれほどの大破壊だったか想像できるか?」
女エルフ「ここが…森」
女戦士「フフ…口を開いたな?」
女戦士「耳を立てて砂漠の声を聞いてみろ」
女エルフ「…砂?…虫?」
女戦士「大破壊とは只の破壊では無い…新たに生まれる者も居るという事だ」
女エルフ「再生…」
女戦士「かつて魔王が成そうとした事は大破壊という再生だった考えると…」
女戦士「それ阻止しようとする勇者は善か悪か?」
女戦士「我らドワーフが勇者を保護しようとするのは善か悪か?」
女戦士「精霊の一部である森を守ろうとするエルフは善か悪か?…いったいどちらなのだ?」
女エルフ「…ドラゴンにも同じ様に問われた」
女戦士「我々はその答えを探求しているのだ…」
女戦士「エルフとこういう話を共有出来るのは感慨深い」
女エルフ「どうして人間は戦いを止めないの?どうして森を侵略しようとするの?」
女戦士「人間は恐れているのだよ」
女エルフ「エルフを?森を?私たちは何もしていない…」
女戦士「…何か持っているのではないか?」
女エルフ「…秘宝の事?」
女戦士「ん?秘宝?何の事だ?」
女エルフ「わからない…ドラゴンが言ってた」
女戦士「ふむぅ…なるほどな…つじつまが合う…そういう事か」
女エルフ「何か知っているの?」
女戦士「後でアジトに皆が居る時に話す」
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