135:名無しNIPPER[sage]
2020/09/14(月) 23:47:24.37 ID:JwosRg690
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パカパカ パカパカ
女海賊「もう真っ暗だよ?何も見えないよ?ちゃんと付いて行ってる?」
剣士「僕は初めから何も見えてないよ」
女海賊「お姉ぇの馬の音聞こえてる?」
剣士「大丈夫…」
女海賊「星は見えてるんだけどさぁ…足元が真っ暗すぎて落下しそう」
剣士「ハハ落下?ハハハハハ」
女海賊「目を開けても閉じても真っ暗…あんたさぁいっつもこんな?」
剣士「そうだよ?…耳を澄ましてみて?」
女海賊「パカパカ パカパカ…」
剣士「もっと…砂が引っかかる音…砂が落ちる音…蹄が沈む音…」
女海賊「…」
剣士「風が耳をすり抜ける音…遠くの音…近くの音」
女海賊「ぁぁ…分かる!」
剣士「地面を砂が転がる音…あっちにもこっちにも」
女海賊「ちょ…マジ?私にも見える…砂の起伏」
剣士「ん?これが見えるっていう事なのかな?」
女海賊「見える見える!音だけで見えるんだぁ!」
剣士「あ!前の馬が止まった」
女海賊「んんん…何かの影が見えるなぁ…なんだろう」
剣士「到着したみたいだ…馬を降りてる」
女海賊「結構大きな建物みたいだなぁ」
パカパカ パカパカ
女戦士「着いたな?ここは星の観測所だ…明かりを付けるぞ」チリチリ
女海賊「お姉ぇ良く足元見えるね?」
女戦士「砂漠も海も同じだぞ?お前は昔から黒い海がキライだな」
剣士「馬はどこに繋げば?」
女戦士「放しておいて良い…牧草と水はここにしか無いから逃げん」
女海賊「ここってさぁ?誰も居ないの?」
女戦士「今は移設の最中だ…直に若い衆が出入りする様になる…こっちだ!入れ」ギー バタン
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